2016年11月1日

iPhone 7 Plusの被写界深度エフェクトをEOSのぼかしと比較してみた。

今までiPhoneのPlusのサイズはその巨大さ故、魅力を感じていなかったのですが、今回の7では「2つのレンズによる背景ぼかし機能を試してみたい」の1点でPlusの方にしました。で、毎度新型iPhone購入時にやっていた歴代iPhoneとの比較画像のアップは置いといて(追ってアップします。)、まずはiOSのバージョンアップに伴い実装された背景ぼかし機能が一眼のボケとどの位差があるか、比較してみました。

ということで、まずは見本としてEOS Kiss X3での撮影の2枚。曇りの日の屋外で撮影。手に持ったシン・ゴジラのソフビで背景の木は1.5m程奥に離れています。(こんなサンプルですみません)どちらもレンズはEF50mm F1.8。絞り優先で撮影し、左がf22、右がf2.8で撮影。レンズの開放f値は1.8ですがiPhoneに合わせて2.8にしました。f1.8だともう少しぼけますが、f2.8でもいい感じにぼけてます。


次、iPhone 7 Plusで撮影。背景ぼかし撮影は撮影するとエフェクト無しの画像も同時に保存されるので、そのエフェクト無しが左、エフェクト有りが右です。(背景ぼかし機能の時はレンズは望遠側の57mmに固定されます。)
で、ボケの結果ですが、かなりいい感じに背景がぼけているとは思いますが、よく見るとゴジラの背びれのトゲトゲした形がエフェクト有りではだいぶ丸まって短くなってしまっています。ゴジラの全体の輪郭も、もやっとしてます。(ぼけとは関係ありませんが、やはりiPhone7での撮影画像は他のレビューにもある様に彩度が高めで黄色味が強いですね。)


上と同じ画像のディティールのアップです。上がエフェクト無し、下がエフェクト有りです。背びれのトゲトゲが丸まってます。


で、EOSのf2.8の画像とiPhone 7 Plusの背景ぼかし画像を並べるとこんな。iPhone 7 Plusは視差のある2つのレンズからの画像情報でComputational Photo的に主被写体以外の背景をぼかすということをしており、かなりいい感じにぼけているとは思いますが、主被写体の輪郭が丸まってモヤっとしてしまうあたりはやはり一眼での光学的なぼけの方が良いですね。ボケ具合もEOSの方がボケてますし。


上の画像の部分拡大の比較。上がEOS、下がiPhoneです。iPhoneはトゲトゲが大分無くなってしまってます。しかし、輪郭がここまで複雑でない、人のポートレート位なら十分いけてると思います。子供を同モードでいろいろ撮影したのですが、かなりいい感じです。現状ベータ版の様ですので、これからのブラッシュアップに期待しましょう。


参考までにiPhone 6での撮影はこちら。今までiPhoneではこれしか撮影できなかったことを考えるとiPhone 7 Plusのボケ付加と光学2倍レンズはやはり良いですね。


と、いう事で結論としては一眼での背景ぼかしには及ばないものの、かなりいい感じにぼかせる、使えるエフェクトだと思いました。(実際はここにアップしていない被写体やシチュエーションでもいろいろ試しましたが概ねいい感じでした。)背景と主被写体がかなり近くても思いっきりぼかすことができるとか、主被写体の切り出しまで可能にするとか、光学的にはできないComputational Photo的な手段ならではのことを盛り込めたりするとより良いかと思われます。AppleはPrime Senseを数年前に買収してる訳ですからそのあたりの技術もマージして、今流行りのVR云々な方向だけでなく、「より良い写真が撮れる」様に進化してくれることを期待します。