2018年12月28日

SYNCHRONARの再生

海外のどなたかが再生させたシンクローナ(入手時は動いていたものの、数年後にまた稼働しなくなってしまったもの)を解体し、再生を試みてみましたのでップします。

まずは再生時に開けられた箇所からケースを開けてみました。交換されたバッテリーが鎮座しており、蓋の裏には接点となる金属板がむりやりボンドで付けられて、かなり粗い仕事です。


電池を持ち上げると液漏れがすごいことになってました。リード線が敷かれており、その上に電池を置いて接点にしていました。大雑把な手段ですが、これなら綺麗にしてバッテリーを交換すればすぐ再生できそうです。


ということで、まずは掃除。下の基板とリード線の間に敷かれていたシートを取り出し、透明でぷるぷるしたレキサン(オリジナルのシンクローナには耐水圧の為にケース内部にこのレキサンが充填されてます。)をかき出します。こういう時は爪楊枝と綿棒にかぎりますね。


で、ほぼ掃除も終わり、同じバッテリーを購入し通電を試みたのですが、、、LEDは点灯しませんでした。敷かれたリード線の先端を綺麗にしたり接点の付いた蓋を閉じたりいろいろ試みたのですが、ダメでした。うぅ。。。


バッテリーを使用せずに通電も試みましたがそれもだめです。何故でしょう。。


ということで、オリジナルの復活はだめそうだったので(あっさり諦める)、ならば別のLEDモジュール(BULOVAのサイドビューLEDとか)を入れての再生でもするか、としばらく放置していたのですが、今は前回アップした(こちら)クオーツでドラム回転メカデジを再現したモジュールを入れようと試みています。以下、前にアップした画像より

モジュールはこれです。


検討風景。


シンクローナのモジュールを出し、入れてみたの図。


正面から。ソーラーセル部の窓は透明スモークなアクリルがいいですかね。すごくカッコよくなりそうです。スイッチ操作しなくても正面から時刻分かりますし。


どうせやるならここまで違った物の方が面白いので、この冬休みから来年にかけて進めてみようと思います。現状、モジュールを少し削らないとダメそうなので、ちょっと躊躇してますが・・・合間を見て進めようと思います。以上、シンクローナ再生のアップでした。

2018年12月22日

FUTURE FUNKバラシとモジュールのSYNCHRONARへの組み込み

いろいろと残念だったフューチャーファンクですが、バラしてみました。まず下はほぼバラシ完な状態。基板もケースから外せますが、これ以上やると戻すのがめんどくさそうなのでここまででやめておきました。


で、まずは裏蓋を開けた状態。スクリューバックでないので、側開けでパコッと開けます。プラスチックケースのモジュールにバッテリーが2つ入ってます。腕時計ではあまり見かけないCEマークとかパテントナンバーが記載されています。


モジュールを取り出した状態。モジュールは背面から圧入されてるだけです。


文字板とモジュールのケースの上カバーを取り外し、基板丸見え状態。


側面から。ドラム部はかなり突出しています。


で、このモジュールを使い自分でデザインした外装ケースをステンの3Dプリント出力し、それに入れるのが良いかも、とも思ったのですが・・・そういえば、と思い出したのがシンクローナでした。少し前、動かなくなったシンクローナのモジュールを開き、バッテリー入れ替えをして再生を試みていたのですが、どうもダメっぽかったので(こちらのシンクローナのページに3Dプリント出力したまではアップしています。追って追記します。)、ならばLEDサイドビュー表示のオリジナルの再生ではなく、このドラムモジュールを入れて生き返らせると良いのでは!?と思いつきました。で、寸法をざっくりあたってみた結果、専用のインナーカバーを作れば結構心地よく収まることが分かりました。下はシンクローナに今回のドラム回転機構を入れる検討をしている図です。左右のプッシュボタンもステンの上カバーにかからない位置で出せそうです。


で、とりあえずモジュールにシンクローナのカバーを被せてみました。が、FUTURE FUNKとRETRO QUARTZの印刷がダサいので、


基板丸出し状態にしました。やはりこの方がよいですねー。


正面から。ソーラー部の窓はちょっとスモークを入れた透明アクリルの切削で作成ですかね。サイドビューウオッチではなくなりますが、これはこれで良さそうです。スイッチをスライドさせることなく時間が見れますし。


あとは、モジュールの入るインナーカバーを3Dプリント出力で作ればいけると思いきや・・・ここまできて、なんと肝心のバネ棒がモジュールを少し削らないと付けられないという根本的なことに気づきました。(左右のプッシュボタンの取り付け具合ばかりに気を取られてました。)シンクローナを使うところのメリットはさくっとインナーカバーのデータを作り、モジュール放り込むだけな簡単な手段でできるのが良かったのですが(シンクローナのベルトはステンの上カバーにつけるので、インナーカバーに強度は不要で、しかもインナーカバーの固定もベルトをつけることで固定できるので楽)、ここで、切削作業が入ると分かったとたんにモチベーションダダ下がりしてしまいました。まぁ、ルーターでブイーンと削れば出来るのではありますが・・・面倒です。

で、ここまでデータ起こすとこまでやってたら、久しぶりに友人のI君からメールが来て、なんとI君も全く同じことを考えていて、既にオリジナルデザインのケース制作の作業に入っているとのこと。やはり考えることは一緒で笑っちゃいました^ ^ 下はI君に送ってもらったスクショの一部です。素晴らしい、てか、相変わらず仕事早いです。


ということで、シンクローナに入れることはちょっと保留にして、とりあえずモジュールを戻すことにしました。どうせ戻すのなら、基板丸見え状態にしようということで、ステンカバーの裏に文字板と外したモジュールの上カバー分の厚さと同じだけのスペーサーをエラストマーのシートを切って作り両面テープで貼り付け、そこにモジュールを放り込みました。


ちなみにスナップ式の裏蓋を閉じるにはこの様な工具がないと多分閉じられないと思います。かなり硬いのでこれが無いとおそらくだめでしょう。


で、戻した状態。ベルトもイマイチなので、本体の厚さをより際立たせる為に薄いリザード型押しの革ベルトに交換。手持ちで24mm幅のが無かったので22mm幅のベルトなので、ちょい隙間がありますが。


「ダメな要素」が無くなり、よいです。「中国のサプライヤーからドラム回転モジュールとHumbert DrozのHD4パクリケースを入手し、素組みした謎な時計」となりましたw


モジュールの寸法はもう取ったので、とりあえずシンクローナの方のケースのデータが進み、モジュール切削のやる気が出るまでこの状態にしておこうと思います。・・・以上、フューチャーファンクのバラシ等のアップでした。

2019.1.19. 追記・・・その後のバラシ具合です。まずはケースから基板を外してみました。ドラムに付いているモーター部分はこんな状態です。


で、シンクローナに移植すべく、プラスチックケースをバキバキ切断しました。


ケース切削も終わり、シンクローナのどのケースに入れるか検討。シンクローナはあと何本か持ってますが永久保存状態に入っているので、改造に使用する筐体をこの中から決定。シンクローナも微妙に穴位置や切削具合が異なるので、ここで、どれにするか最終FIX。


新規ケースの検討具合。思いの外複雑になってきました。フロント窓の乗せ具合とか、下ケースの保持具合とか。プッシュボタンは面倒なのでとりあえず板バネ方式にしてます。1発目はこれで作り追ってプッシュボタン別パーツ案を作ろうかと思います。


以上、その後のFUTURE FUNKモジュール移植の進捗でした。

2018年12月14日

残念なFUTURE FUNK

2018.12.17. 追記しました。(残念ながらこのフューチャーファンクという時計のデザインは現行他社製品のまるパクりでした。ページ最下段に記載。)



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久しぶりに現行品を買いました。FUTURE FUNKという、クオーツのメカデジです。


70年代にJAZのDERBYが電磁テンプで出した「数字を印刷した筒を回転させることにより時刻表示をするドラム回転式のメカデジ」の機構を中国のメーカー(機構のパテント出願にはCENTRE WAY Electronic(SHEN ZHEN)Co., Ltd.とあります。)がクオーツで再現し、このモデルは日本のPEAKSという会社がそのモジュールを使い、この時計を制作し販売しているものになります。

検索するとこのクオーツドラム回転メカデジ機構を使用したモデルは既に中国等では沢山出回っており(こんなのとか、こんなのとか、こんなGショックっぽいのとか)、Makuakeにも登場してたんですね。知りませんでした。しかし他のモデルはどれも丸ケースでひかれるものがなく、このトノー型のケースは(PEAKSのオリジナルデザインかは不明ですが)このドラム回転ムーブのメカデジな顔つきにも似合い、非常にカッコ良いと思います。価格も9,800円という低価格ながらステン外装のヘアラインの入れ具合もとても良く、非常にコスパの高い、魅力的なモデルに仕上がっていると思います。(2018.12.17. 追記に伴い削除)


ドラムの回転具合はこちらをご覧ください。徐々に回転しているのではなく、1分ごとに「ジジジジジ」と回転します。


厚さもかなり分厚いです。側面のヘアーラインも綺麗です。最近は1万円以下の時計でもこんなに綺麗な外装仕上げができるのですね。


裏蓋には使用電池の記載がしてあります。個別のシリアルナンバーはありません。


腕に巻いた状態。なかなかカッコよいです。しかし、本体においては1点だけ非常に残念なポイントが。。文字盤にはFUTURE FUNK、RETRO QUARTZと記載されているのですが・・・この手の時計にRETROとかFUTUREとか印刷してしまうあたりがとてもダメです。ダサカッコイイにもなってなく、とたんに70年代の黎明期のカッコイイ時計の表層(ディティール)だけを「浅く」パクった「レトロフューチャーな近未来感溢れる時計をちゃちゃっと作りました〜w」臭がしてダメですね。(実際そうではありますが)惜しいです。安いのでまぁ、全ては許される感じではありますが、2018.12.17. 追記に伴い削除)のあたりはコストに関係なくセンスでどうにでもなる範囲なので、残念です。


店頭に並ぶFUTURE FUNK。傷防止のフィルムが貼ってあるにもかかわらず、剥がすと既に結構傷があるものがあるので買う時は注意が必要です。


この時計には黒バージョンや、


ゴールドバージョンがあります。


また丸ケースとかもありますが、やはりどうもひかれません。。


ショップの店頭ではこの様にディスプレイされてました。ショップは代官山もしくは恵比寿から徒歩5分程にあるAu Bijouというショップです。


この時計自体は(印刷以外は)非常に良くてオススメしたいのですが、2018.12.17. 追記に伴い削除)そのweb上の解説とか、店頭での販促ポップとかが軒並みダメダメでなのがまた非常に残念です。下は店頭の解説なのですが・・・


インスタにもアップしましたが、「レトロフューチャー」とか、未だに使うか!?というキャッチコピーは置いとくとして、ローラー回転メカデジ(JAZのDERBY)は1975年発売(バーゼルでは1974年に発表)なので、残念ながらその年は既にデジタル時計はいっぱい販売されていたので「現在のデジタル時計の前身となった」という記載は間違いですね。

この程度のことはちょっと検索すればすぐ分かる様なものなのに、この手の復刻系の企画でキモとなるうん蓄部分でマニアに突っ込まれる誤表記をしてる様ではダメですね。(このあたり、アパレルにやらせた残念な復刻デジボーグ臭がとてもします。)

ローラー回転メカデジを出していたのはJAZのDERBYだけなのに(1950年代のパテックのコブラとか極く小数でトイウオッチ風なヘルメット型のものもありましたが。もしくは最近はそれらにインスパイアされた数千万円する超絶機械式時計ではありますが。)、どうもディスク回転型のメカデジ(こちらはデジタル発売前からあり、様々なメーカーが発売)とドラム回転メカデジ(知ってる人はほとんどいない)と混同されてる様です。

で、こちらのサイトでの紹介文がまたダメです。JAZのDERBYのムーブメント画像を掲載してますが、普通引用元の記載をするものですが、それも無く、Andre Le Marquandの名前とかブライトリングとかシクラ(スペル間違ってる)とかLIPとかのメーカー名も羅列しており、全ての勝手掲載がばれない様にするかの様に、ムーブメント画像と解説文もひっくるめた1つの画像にして掲載しているのがまた確信犯っぽいです。(画像検索、テキスト検索にひっかからない様にする一番手軽な手段ですね)

で、そもそも「1970年代に開発され人々を虜にしたローラー式腕時計が〜」とありますが、ローラー式腕時計なんで当時JAZのDERBYしか作ってなかったので、ほとんどの普通の人は誰も知らなかったでしょうし、「アナログデジタルとは」と丁寧に解説してますが、時計におけるアナログって一般的に「針式」を指し、アナログデジタルというジャンルは私は聞いたことがありません。アナログな手段(機械)でデジタル(数字)を表示していると言いたいのだとは思いますが(強いて言うなら80年代のシチズンの針式とデジタルのハイブリットな時計でアナデジというのはありましたが。)・・・この手の機械で時刻の数字を表示する手段を言いたいのであれば、メカニカルデジタルとか、メカデジと一般的に言われているかと思います。(海外ではJump Hour Watchとか呼ばれてます。)
で、ひっくるめてメカデジと表記を直したところで世の中の時計のデイト表示はローラーでなくディスクの回転で表示してる訳で・・・なんと言いますか、これ書いててもう面倒になってきました。全文書き直させて頂きたいですね。この手の時計の企画がある場合は我々SICURA-MENに一言声を掛けて頂ければきっと最善の解説、オリジナルサンプル貸し出しその他全力プッシュをさせて頂けたのに・・・時計自体はとても良い出来なだけに、ほんと残念です。(2018.12.17. 追記に伴い削除)

という訳で疲れてきたので、最後に、このFUTURE FUNKの元となったJAZのDERBYの画像をいくつかアップ。


JAZのDERBY、カッコイイですね〜。


ドラムが入っているので分厚いです。


こちらは別デザイン。まるまるしててかわいいです。エナメル調のベルトは経年変化で崩壊してしまいました。


リューズの役目をする歯車と電池蓋。


モジュールを久しぶりに出してみました。


電池(一番奥の黒い円筒の中)、時刻表示のドラム、テンプが同軸にあるのが良いですね。


横から。


背面から。プラスチックを多用しており、結構死んでるモジュールが多いです。


このオリジナルのドラム回転モジュールが動いている動画。一番右のドラムは常に回転しており、白印刷の幅が徐々に広くなっており、おおまかに秒が分かる様になってます。
最後に、前に作ったApple Watch用ドラム回転メカデジ風ウオッチフェイス。5時20分2月15日。


以上、長くなりましたが、時計自体は良く出来ていてオススメなんだけど、表記や解説が(2018.12.17. 追記に伴い削除)残念なフューチャーファンクのご紹介でした。

2018.12.17. 追記・・・ケースのデザインだけは良いかなと思っていたのですが、なんとそのケースデザインは現行他社製品の時計のデザインをそのまんま、まるパクリなデザインでした。下の画像右の時計がその元となったと思われるHumbert DrozのHD4なのですが、、、リューズがプッシュボタンになっただけで、その他はほぼ同じなディティールです。何故に平気でこうそのまんまなデザインを出せるのでしょう。


HD4の動画はこちら。オートマのメカデジで裏スケ、カッコイイです。曜日が想定外の回転軸で回転しますね。540.8ユーロ、日本円で7万円位ですかね。欲しいです。


70年代のメカデジのデザインをオマージュとかインスパイアされたとかリスペクトとかで作ったのではなく、他社製品のまんまパクリはどんなに安かろうがダメだと思います。・・・以上、印刷や解説だけでなく本体自体もそもそもダメだったという情報の追記でした。(ちなみにこのFUTURE FUNKって、以前にはロンジンの卍型表示のファースト液晶デジタルもパクった製品を出していたのですね。)

2019.1.19. 追記・・・こちらのページでこの時計の文字盤を外しモジュール丸見え状態にしたり、シンクローナへのモジュール移植を検討している様をアップしています。よろしければどうぞ。