2019年4月25日

CITIZEN AutoDater / シチズン オートデーターにジェットマーク秒針の移植

前にこちらにアップしたシチズンのAutoDaterですが、秒針もこのモデルと同じジェットマークを印刷した透明円盤の秒針にするとこの頃のシチズンの3針時計における「表示系全部入り」になり、こてこてさ具合が完璧になって良いんだけどなー、と思い、以前にトランスコンチネンツから発売されたジェットマーク秒針入り復刻モデル(シチズンのジェットマーク秒針を使用したモデルをトランスコンチネンツがクオーツで復刻したもの。カラバリ展開など結構なバリエーションが出てました。)を入手し、その秒針を移植することを試みました。

まずはその結果の画像がこちらです。透明円盤に赤いジェットマークが印刷された秒針を移植することが出来、チチチチチとゆっくり文字盤上を周回運動していきます。


以下、その過程のアップです。実はPHASE 1~3と、かなり時間がかかりましたw

PHASE 1
まずは購入したトランスコンチネンツの時計。メルカリでなんと620円で購入。これは安いーと、あまり考えずにポチったのですが、来てみたらなんとレディースサイズでした。(安さのあまり油断しました。この時計にはこのモデルよりも大きいメンズサイズがあります。)


とりあえず並べて撮影。そもそもオートデーターもでかいので、その大きさの差はかなりあります。トランスコンチネンツの透明円盤秒針もレディースサイズなのでかなり小さく、これを入れるとかなりちんまりした感じになるるけどどうしよう、と思いつつも、、、


とりあえず移植を決行。まずはトランスコンチネンツのバラシ。ここまではあっさり進みますが、この極薄の透明シート状の円盤を歪ませずに、傷を付けずにどう抜きとりましょう。。


まずは薄い塩ビシートを切ってスリットを入れ、そのスリットを回転軸に沿う様に透明円盤の下に横から挿入し、スリット部をテープで固定。この状態で塩ビシートごと上にそっと持ち上げれば取れるかと思いきや、、、意外としっかり固定されててダメでした。で、剣ヌキで中央のわずかに突出している金属部分をくわえて抜こうともしましたが、金属部の突出量が少なく、つかむことが出来ずにこれも断念。


最後は文字盤に傷防止の紙を敷き、透明シートと紙の間に精密マイナスドライバーを横から入れ、そっと分針を持ち上げる様にし、それと一緒に秒針円盤を押し上げる様にしたら上手く外せました。透明円盤にはジェットマークの印刷の後端にゴミの様なものが付着していたので、それも円盤を歪めない様に爪楊枝で慎重に除去。


次はオートデーターの針抜きです。裏蓋を開け、(シチズンジェットシリーズの特徴的なドーナツ型のローターがこれです。)


画像右の剣抜きで秒針を抜き、それと入れ替えで透明円盤をそっと置き、左の道具で円盤センターをそっと押して固定出来ました。そもそも50年くらい前の秒針の取り付け部に現行のクオーツムーブの秒針が付くかも不明だったのですが、とりあえず付いてくれました。やったー


で、ムーブをケースにしまって完成。やはりジェットマークの位置はかなりセンター寄りですが、とてもいい感じです。


手に取った状態。うーん、カッコイイ。これはこれで完成してカッコイイけど・・・見れば見る程ジェットマークをもっと外側で回転させたくなり・・・


PHASE 2
結局、同トランスコンチネンツの一回り大きいメンズサイズを購入しました。これもメルカリでちょい高めの2,400円で購入。


並べて撮影。今回はサイズが一回り大きいのでジェットマークの円盤、印刷も一回り大きいです。


同様に円盤を取り外し、


こちらの円盤も取り外し、大きさの比較。かなり大きくなり良さそうです。


大きい方の円盤を置いた状態。やっぱこのくらいの方が良いです。印刷の色がかなりピンクっぽいのですが、まぁ許容範囲内です。


で、最後、押しこんで完成だ!と思いきや・・・これが何故かつけることが出来ませんでした。いくらセンターを合わせてそっと押そうとしてもはじかれる感じでダメです。うぅ、、何故だ?30分位ちまちまやっていたのですが。。。


で、もしやと思い、円盤を裏返してルーペで見てみたら、なんと軸の先端の形状が中央に穴の空いた筒状ではなく、穴無しで丸くホックの様になってました。がーん。下手に押し込んで筒を歪ませた等のレベルでなく、まるまるした球状の先端です。これでは付く訳がありません。。秒針の軸の先端がこんな形をしたムーブがあるのですね・・・最近のクオーツムーブの秒針はこんなのがあるのでしょうか??


こちらは何も問題なかった小さい円盤の方の軸。素直に筒状態になってます。こういう状態でないと付けることは出来ないです。


その後丸い先端になんとか後ろから穴を貫通することは出来なかとか、最後は丸い先端をニッパーで切ったら穴が顔を出すかとも思い試みたりしたのですが、ダメでした。くそー

ということで、諦め、円盤は小さい方に戻して再び組み直し、風防の上にダメだった大きい円盤を乗せ、真上から記念撮影しときました。ランデブー飛行してます。残念だけど小さい方のジェットマークは付いて元気に回ってるので、よしとしました。


で、上の撮影をした後、大きい円盤をトランスコンチネンツの時計に戻そうとしたのですが、これがまたなんと付けることが出来ませんでした。。トランスコンチネンツの時計の方の軸を見てみるとやはり普通の時計同様、秒針の軸がセンターから出てましたので、やはり秒針側の軸は筒状でないと付けることができない状態でした。

・・・てことは、やはり円盤を付ける時の位置がずれた状態での押し込みの繰り返しで筒が歪み、丸い先端になってしまったってことでしょか???当然ずれた位置で強く押し込む様なことはしていないのですが、そうだとしても筒が潰れた様な歪みでなく、丸い先端になるなんて・・・でも私が変形させた以外、原因は考えられません。そんなに軸の金属柔らかいんか??何故丸くなるん?? 悔しい。。。

PHASE 3
で、悔しいので、またトランスコンチネンツの時計を入手しました。3本目!これでダメなら諦めます。今度はヤフオクでちょい競り合って3100円で購入。黄色い文字盤が眩しいモデルです。


さて、3度目の正直になるか!?


さっさとバラし、


円盤の取り外し。大分慣れました。


で、まずは軸の確認。やはり軸は筒状でした。まぁ、そうですよね。どうすればこれが前回の丸い先端になるんだ!?


円盤の比較。左から前回のもの、今回のもの、最初の小さいものです。今回のものは印刷色もピンクでなく、軸も大丈夫そうで、完璧な円盤です。


で、取り付け。


何の苦労も無く、あっけなく付きました。前回の苦労はなんだったのか。一番最初にこれを入手してればどんなに楽だったことでしょう。。


ケースに戻し、やっと完成。最初のレディースサイズの円盤よりも外側を回る様になってくれ、これでシチズンオリジナル並みな感じになりました。


ドナーとなったトランスコンチネンツの時計達。円盤なしで元に戻しメルカリで売りますかね?


で、最初にアップした画像です。ジェットマークはやはりクオーツのピッピッとした動きでなく機械式のチチチチチ、とした動きが良いですね。と言いますか、音叉時計のスイープ運針がベストかと思いますので、同シチズンのハイソニック(60年代の音叉時計)にも付けてみたいです。


インスタにアップした動いてる様子です。1分に1回黒いジェットマークとニアミスをします。


ということで、思いの外苦労した(+金額もかかった、ていうか本来こんなに苦労しないはずの)、透明円盤秒針移植のご紹介でした。このトランスコンチネンツの時計が出たのはもう何年も前なので、出た当時に同様の事を行なったシチズンファンの方もきっといらっしゃるのではないでしょうか。ざっとweb検索しても見つけられなかったのですが、もしもいらっしゃったらご連絡を頂けると嬉しいです。