Synchronar

私のtwitterアイコンにも使用している、「SYNCHRONAR(シンクローナ) 2100」という、これまで地球上で発売された「全て」の腕時計の中で一番カッコイイ、と私が断言している腕時計について、ブログとは別に1ページを設け、昔の画像の寄せ集めで解説します。


この時計は元NASAの研究開発部長だった、ロジャー・リールさんによるブランド、RAGEN SEMICONDUCTOR INC.から1973年に発売されたLEDによるデジタル時計であり、世界初のソーラー充電腕時計です。(大卒初任給が7万数千円だった当時の一新時計での定価が何と28万8千円もしました。)内蔵されたカレンダーは西暦2100年まで完全無修正で稼働し(これも世界初かと思われます)、こんなデジタルな時計でありながら完全密封されたケース構造のおかげで、腕時計にあるまじき対衝撃、対水圧性も発揮するという、デザイン的にもスペック的にも素晴らしい腕時計かと思います。



上面の大きい2つの窓はソーラーセル用の窓で、時刻はこの手前側の側面の窓に表示されます。


反対面には時刻修正時に使用するツマミのスリットがあります。(ツマミと言いますか、修正時はスリットの中の中央の溝にピンセット等をあててスライドさせます)


側面。ステンの上カバーで覆われたプラスチック本体という構造がよく分かります。


背面。プラスチックの本体はベルトを固定することにより保持されています。


当時の広告によりますと、
・世界初の月差±1秒の精度
・カレンダーは2100年まで完全無修正で稼働
・ケース内部に耐衝撃樹脂の「レキサン」をすきまなく充填させたことによる優れた耐衝撃性を確保(大理石に1000回叩き付ける、海水に24時間浸ける、23気圧の水圧をかける等)
・マイナス40度に100時間、80度の高温下に100時間放置する、といった過酷なテストに合格
とあります。(取り説にはもうちょっと詳細に記載されています。なかひろさんのサイトで素晴らしい画像と共に取り説も見ることが可能です。)

前面の右のスイッチを上にスライドさせて現在時刻を表示している状態。(スライドさせている間だけ点灯)下にスライドさせると日付け表示をします。


コロンが斜めにずれているのは仕様です。バージョンによっては「:」と普通なものもあります。



前面窓を含めて全て一体型のプラスチックケースで完全密封したケース構造な為、強靭な耐衝撃性と防水性能を誇った訳ですが、内蔵されているNi-Cd充電池の寿命自体が2100年を迎える前に既に逝ってしまわれているのがほとんどで、最近はケースをムリヤリ開け、Ni-Cd充電池を交換し、レストアされたものが多く出回っています。

以下はケースを分解した状態です。ベルトを外し、上からソーラーパネル部を押すとこの様にバラせます。


スライドスイッチ類はケースの上に乗っているだけでステンのカバーをかぶせることで保持している状態です。ケース自体が密封構造な為、磁石を内蔵したスライドスイッチにより、磁力を介して内部のスイッチに連動する様になっています。


各スイッチ拡大。赤いスイッチの裏に磁石が収まってます。


背面は充電池が透けて見えます。


前面もソーラーセルが透けて見えます。


腕にはめた状態その1。カッコヨイですねー。


腕にはめた状態その2。昔、とある映像撮影時にモデルのお姉さんにお願いしてのカット。


専用の外箱は何種類かある様です。


収納ケースはどちらも同じです。


カパッと開けた状態。


拡大。650ドルの値札が付いています。


同梱されているA4サイズ程の紙。


裏面。どのビジュアルもカッコイイです。ボンドウオッチになってて欲しかったですね〜。


集まってきたシンクローナ。もう何本か所有していますが、すべてこのデザインのものです。シンクローナはソーラーセル部が2分割されていない等、そのケースデザインに多くのバリエーションが存在するのですが、このデザインのものが一番カッコイイかと思います。


カラバリもいくつか存在します。これはブラックモデル。
その他、ゴールドモデル等。粗い画像ですみません。


家では専用の小さい窓を作り、そこで常に充電されています。


当時のTVCMはこちら。


で、下の画像はなんとシンクローナを開発したロジャー・リールさん直々に頂いたお宝画像です。


・・・しかし、そのロジャー・リールさんは2005年2月16日に他界されてしまいました。いつかは氏を訪れるのが私の夢でもあったのですが、残念です。。。今後も当ブログにて、この時計のすばらしさの普及活動をしていきたいと思います。

以上、シンクローナについての解説でした。

2018.5.17. 追記・・・今このページを見ると、私が最もリスペクトする時計なのに、画像は昔のホームページ時代のもの転載ばかりで一番手抜きなページになってますね。。そのうち全て新しい画像に差し替えたいと思います。
で、取り急ぎ新ネタとして、昔(70年代)の一新時計さんのシンクローナの広告の画像をアップします。おそらくweb上では世界初公開ではないでしょうか。(ですのででかいウォーターマークすみません)


「光電腕時計シンクローナ」“タイムカプセル”
いやー、しびれますね、光電腕時計!^ ^ そして時計モジュールをプラスチックケースで密閉封印した構造はまさに「タイムカプセル」でもありますね。これは確か、輸入時計の総合カタログの1ページのカラーコピーだったかと思います。しかし、シンクローナ(多分コストダウンバージョン)はその後、別の通販で55,000円という低価格で販売されていた様です。(そこでの名称は「シンクロナ」でしたが、日本語表記としては最初に販売した一新さんに倣い「シンクローナ」と当ブログではしたいと思います。)・・・以上、当時のカタログページのコピーのアップでした。

2018.11.08 追記・・・各画像、差し替えられるものは差し替えました。で、今はこのシンクローナの3Dデータを起こしています。


現物をノギスで測りチマチマ作ってました。カッコヨイですねー


内部のモジュール部もできています。スイッチのバネは面倒なので作ってません。


上カバーだけでもカッコイイですね。この4隅の角の丸い部分のモデリングが一番苦労しましたが、そこそこいい感じでできています。


モデリングしたデータのインスタにアップした動画です。
ほぼモデリングは完了しているので、このデータを元になにかしら作ってみたいと思います。(続報はまたここにアップします。)
以上、画像差し替えと3Dデータ作成の追記でした。

2018.11.11. 追記・・・DMMで3Dプリント出力しました。一番廉価なナイロン出力ですが、そこそこ良い感じにできました。


裏面。帯状に凸になっているところもありますが、良い出来です。


ナイロン素材はそこそこ弾力性があるので、上カバー中央の細いリブも結構大丈夫です。肉厚が薄いところは透けてしまうのと、その周辺の急激な肉厚変化のあるところは表面に段差ができてしまうのが残念。3Dプリントではまぁしょうがないですね。


上カバーの裏面もかなりオリジナルに近いです。


オリジナルとの比較。


白x赤の3Dプリントは色味がかわいいです。


オリジナルに3Dプリントカバーも被せられます。DMMはチタンやプラチナ出力もできるので、オリジナル素材のシンクローナもつくれますね。(かなりの高額ですが。。)


インスタにアップした動画です。



以上、3Dプリント出力完成、のアップでした。