2019年4月22日

HERMES Mystery Dial / エルメスの怪しい時計

まさか自分にエルメスの時計を買う時が来るとは思いませんでした。これはエルメスから発売された、時刻表示が非常に特殊な手巻きの機械式時計です。年代は不明ですが(かなりweb検索したのですが、見つけられませんでした。)、その雰囲気から1950〜60年代あたりの物ではないかと思われます。運針自体はレトログラード等ではなく、普通の時計と同じなのですが、長針、短針がSTAR WARSのダースモールのライトセーバーの様に、中央から両方に長く伸びてます。で、その伸びた針の先端が文字板の上半分に表示された時刻のゲージの現在時刻部を指し示す様になっています。下の画像で短い針(時針)が10を指し、長い針(分針)が8を指しているので、10時8分になります。(秒針はありません。)


正面からの画像でもう一度説明しますと、下の画像で10時8分で、


上の画像と針は同じ様な角度ですが、下の画像ではそれぞれの針が内側のゲージの数字を指し示しているので、4時38分になります。要は長く伸ばした針の前端と後端では長さが違い、その長さの違いにより円弧状の外側のゲージ部を指すか、内側のゲージ部を指すかを振り分けてます。


結果、レトログラードの様な時刻の見方をするので、下のフォトショで半分黒く塗りつぶした画像の様に、下半分は隠していても時刻は赤丸部を読むので分かりますが(むしろその方が普通のアナログ時計として見なくなり、迷いがなく分かりやすいです。SANDOZでも同様な時計がありましたね。またこの見た目はklokersのKLOK02の様でもあります。)


逆に、文字板の表示を無視し、各針の長い方だけを見る様にすれば(下の画像、赤くした方の針)、運針は普通の時計と同じなので、その針の角度具合で普通の時計と同じ様に時刻を知ることも出来ます。ぱっと見で微妙な長さの違いを見極める必要があり難易度高めですが。


で、1日腕に巻いていたのですが・・・針が両方に長いだけでこんなに時刻が分かりにくくなるとは思いませんでしたw 基本ゲージの数字を見て時刻を知るとは分かっていても、まずはぱっと見、何時だか分かりませんし、上の様に針の角度で分かろうと思ってしまったりとか、かなり惑わされます。で、結局この日はほとんどiPhoneで時刻確認してました^ ^ 
ちなみに一番時刻が分かりにくかった時間が下の画像の様な8時45分あたりです。針はどちらもほぼ水平でわからんです。


時計本体に話を戻しますと、本体自体は非常に薄いです。ラグのデザインがいわゆるアンティークな雰囲気です。


側面から。薄い本体ですが、リューズの径は大きめで巻きやすいです。


背面。裏蓋はステンの様です。


文字板拡大。で、そもそもこれは本当にエルメスの時計なのだろうか?という疑問があるのですが・・・エルメスの時計でこの様に馬車のマークも印刷したものはあるんだっけ?てか、そもそもエルメスはこんな変態時計出さんだろ、とか、古いわりには綺麗な文字板はリダンとかされてるんかな、だとしても版下すごい面倒くさそうだけど、そのついでについエルメスって入れちゃったんかな、とか、・・・私の未踏のラグジュアリーなブランドなだけにフェイクも沢山出回っているはずですし、価格もそれなりだったのでちょっと迷ったのですが、基本「怪しい時計」が好きなので、時刻表示の怪しさと共にその真贋もひっくるめて「怪しい時計」なので購入に至りました。


裏蓋を開けてみると裏蓋の裏にはHERMES PARISの刻印がありました。ので、おそらくエルメスの時計ではありそうです。私的にはここでWittnauerとかSANDOZとか出てきてくれてた方が「やっぱそうかー!」と喜んだかと思われます^ ^ 


ということで、最後にもう一枚画像貼っておきます。さて何時でしょう?


正解は1時21分でした。以上、本当にエルメスの時計なのか?も含めて怪しい時計のご紹介でした。

2019.6.19.追記・・・ケースデザインがよりシンプルなものを入手しました。ラグのディティールが上のものはかなりクラシカルなディティールでしたが、今回のものは非常にシンプルです。


正面から。クラシックさが消え、古いものなのか、現行の物なのか分からなくなり、より謎な感じになってます。


腕に巻いた状態。ケースのディティールがシンプルになったが故、より文字板の怪しさが映えます。


以上、ケースデザイン違いのものを入手、のアップでした。